2016年9月29日付 決定

2016年930日、降りしきる雨の中、いつものように仕事を終えて慌ただしい帰宅途中の夕方、河村弁護士より、最高裁から不受理の通知が届きましたとの連絡がありました。団体署名もまだ集まってきているさなかでの通知に、 何考えてんねん!、と腹が立って眠れません。悔しさは残りますが、不思議と涙はこぼれませんでした。

これからまだまだ運動を大きくしていきたいと思っています。アリが象に挑むがごとくの裁判でしたが、 踏みつぶされず這い上がってやろうと心意気だけはあふれてきます 。私にできることはまだあるはずです。

1012日と広島でのコミニティユニオンの全国集会に参加しました。眠れぬまま新幹線に乗車し、土砂降りの朝9時から2時間近く、ひろしま美術館で心を鎮めました。ゴッホが、亡くなる2週間前に描き上げた「ドービニーの庭」という作品にもう一度慰められたくて、6時前に家を出たのです。

会場には福島みずほさんがいらしていて、挨拶しました。司法だけの問題ではなく、これは政治の問題です。2日目の分科会「公務パート 公務職場における『臨時・非常勤』の現状と課題」で、中野麻美弁護士とお会いしました。「裁判を歴史の中に積み上げていく、この事実が重要」という言葉が胸に落ちました。人権は、この世におぎゃあと生まれて(生まれる前にも相続権はあるけれど)すでに付与されているものと理解しますが、実際に生きていく権利は闘って勝ち取っていくものなのだと、納得しました。

これだけ「同一労働同一賃金」や「非正規雇用問題」が取りざたされている中で、足元をまったく見ようとしない、この司法の有様です。裁判官はエリート、間違いなくほぼ全員貧困なんて知らない。経済的に貧しく働かざるを得ない人のことを想像もできないのでしょう。裁判官に想像力と共感しようとする意志のまったくないことがわかりました。

私は、「司法にこそできる仕事」を少しは期待していました。けれどもそれは日本では無理な話でした。でも、これが終わりではないことも感じています。

8月末までに200を超える団体署名が集まり、最高裁へ届けました。9月以降さらに届いた署名を事務局が最高裁第一小法廷に郵送する前に、あちらからの通知が届いてしまったのがさらに悔しいです。団体署名は本日(10/13)もまだ届いてきています。

 みなさま、どうもありがとうございました。裁判をして、 たくさんの人とつながれたことはまぎれもない財産です。取り急ぎのご報告まで。